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地形の記憶 / Memory of Topography

teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

地形の記憶 / Memory of Topography

teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

分け入ることのできる高低差のある空間で、悠久な里山の景色を描いている。
現実の時間の流れと共に、作品世界は移ろっていく。春まだ小さく青々しい稲は、夏頃には大きく成長し、秋頃には黄金色になるだろう。そして、現実の時間の流れとともに、昆虫や花々なども変わっていく。昆虫は人々の振舞いの影響を受けて動く。そして、人々が動き回ることで空気の流れが変わり、空気の流れによって稲や散る花びらの動きが変わる。

この作品は、1年を通して刻々と変わっていくが、毎年、ほとんど変わらず、悠久に続いていく。しかし、自然の景色が、同じようで、2度と同じではないように、作品の次の年の同じ時は、全く変わらない景色のようで、厳密には同じ絵ではない。つまり、今この瞬間は、二度と見ることができない。ほとんど変わらないが同じではない風景が、毎年、悠久に続いていく。


作品とそれを媒介するキャンバスが分離され、キャンバスが変容的なものになったことと、連続した動的なふるまいによる視覚的錯覚によって、身体ごと作品に没入し、人々は身体と世界との境界をも失っていくだろう。そして、一つの共通の世界が自分や他者の存在で変化していくことで、自分と他者が同じ世界に溶け込んでいく。



(今日の地形の記憶)

棚田

1年を通して、現実の時間の流れと共に、刻々と変わっていく。時には雨が降る。

春まだ小さく青々しい稲は、夏頃には大きく成長し、秋の頭に稲をつけはじめ、黄色く色づき、やがて黄金色になっていく。

人々が動き回れば、空気の流れが変わり、その空気の流れによって稲はなびく。


キンモクセイ

頭上にキンモクセイが咲き渡る。人々が動き回ることで空気の流れが変わり、空気の流れによって散る花びらの動きは変わっていく。


紅葉

頭上に茂る緑色の葉は、黄色、オレンジ、赤、真っ赤へと紅葉しながら落葉していく。

人々が動き回ることで空気の流れが変わり、空気の流れによって浮遊する葉の動きは変わっていく。


ムクドリ

ムクドリは人々を把握し、ぶつからないように人々を避けようとする。人々はそれぞれ色を持っており、人の近くを通ったムクドリは、その色に染まっていく。


赤とんぼ

とんぼは人々を把握し、ぶつからないように人々を避けようとする。


The Way of the Sea in the Memory of Topography - Colors of Life

通路を通ってこの空間に、「The Way of the Sea」の魚の群れが入ってくると、この作品ははじまる。群れが空間を出てていき、いなくなると作品は終わる。

光で描かれた魚の群れが自由無礙に泳ぐ。魚は人々を把握し、ぶつからないように人々を避けようとする。人々はそれぞれ色を持っており、人の近くを通った魚は、その色に染まっていく。